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Nkosi Sikeleli Africa

話はだいぶ前になるけれど、中学生のころかな、母親に連れられて
「反アパルトヘイト国際美術展」っていうものを観に行った。南ア
のアパルトヘイトを否とする美術家の作品をトレーラーに積んで世
界各地を巡回しているものだった。
当時はまだ作家志望あったわけでもなく、現代美術の領域について
なんか、なんの知識も無かった。
けど、それは凄い衝撃だった。全てが初めて視るものであり、全て
が格好良くて、そしておぞましかった。平易な言葉で言えば、「美
術の力」に触れた瞬間。
(あとから、あの中には凄いものがたくさんあったんだな、という
のがわかった。アバカノービッチ、ジャッド、ラウシェンバーグ、
タピエス、etc)

で、話変わってこれも大分前に観た「遠い夜明け」という南アの
S・ビコを題材にした映画があって、これも結構好きで(ビコは殺さ
れてしまうけど)、その中のビコの葬儀のシーンで歌われていた歌
「Nkosi Sikeleli Africa」に、当時の僕は心を揺さぶられた(もとも
とは賛美歌として作られたものらしいけど、)。
観た直後に、マンデラが大統領になった後の、ラグビーWCの南ア大
会で国歌として歌われていて尚更感動した、勝手に、、、。

で、それをP・サイモンがジンバブエのライブで参加メンバー全員で
歌っている動画、これがまた素敵(勿論、南アはまだ旧体制のころ)。
伴奏なし、全員で肩組んで、拳を挙げて歌う、こういうのが単純に
好き(幼児体験的に、、)っていうのもあるかも知れないけど、、。




戻って、「反アパルトヘイト国際美術展」の凄さについて、いま思
うと、声高に反アパルトヘイトを叫んでいる作品ばかり並んでいた
わけではなくて、それぞれの作家のいつもの作品が展示されていた。
にも関わらず、アバカノービッチの「背中」も、ジャッドの「無題」
も人間の加虐と被虐を静謐に、切実に訴えていたように感じられた。

表現とは、きっとそういうことなんだ、と。
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